ながれです。
前の会社で、後輩とこんなやりとりをしました。
後輩「先輩、○○○が分からないんです…教えてください」
私 「○○○については、自分で調べてみた?」
後輩「いえ、まだです」
私 「そっか、じゃあまずは自分で調べてみよう。自分で調べなきゃ身にならないしね。それで分からなかったらもう一回聞いて」
後輩「はい…」
後から知ったのですが、このやりとりについて後輩は
「先輩に厳しいことを言われた…」と思ったようなのです。
どうも、「まずは自分で調べてみよう。自分で調べなきゃ身にならないしね」が厳しく聞こえたそうです。
おそらく、その後輩は今まで何かを聞けば、すぐに答えを教えてくれる人に囲まれてきたのだと思います。
確かに学生時代はそれでも何とでもなると思います。
しかし、社会人としては通用しません。
それでは会社がその後輩に何か成果を期待することはなくなるでしょう。
会社に所属せずに、自身でビジネスを行うことも当然できません。
現代の急速に変化していくビジネスに、ついていけなくなることは明白です。
私は社会人としてまず第一に必須なのは、ビジネスマナーとか専門的な技術だとかではなく、「自分の頭で考える」ことだと考えています。
自分の頭で考える
ここから本題となります。
学生までは与えられたものに従って、物事を進めていきます。
教科書や課題が与えられ、それらをこなしてテストを受けます。
言われたことをきっちりこなしていくことで、成果が出るのです。
つまり、目的・目標・課題・対策の全てが用意されているのです。
(まぁそれをこなしていくのも大変なんですけどね笑)
社会人は違います。
目的しか用意されていません。目標・課題・対策は自分で考える必要があるのです。
最初の内は目標・課題・対策を上司に用意してもらうことになるでしょう。
しかし、その上司は目的からブレークダウンして目標・課題・対策を上司自身が考えて設定しているのです。
徐々に仕事の任される範囲が広がっていけば、自分で考えなければならない範囲が増えていくでしょう。
そうなった時に、自分は正しい目標・課題・対策を設定できるでしょうか?

意外と、自分で考えずに仕事している方って結構多いんですよね…
じゃあ自分で考えるって具体的にどうしたら良いの?ということを以下に記載していきます。
1 . 上司(先生)からの作業指示の背景を想像する
(背景がわからない場合は聞く)
2 . 仮説を立てながら、作業をこなしていく
3 . 常に「なぜ?」と納得するまで追求する
1について、例えば
「ながれさん、このアプリケーションで管理者でログインしてみて」
と言われた時に
上司はなぜそのような指示を自分にするのか?を想像します。
ただ管理者でログイン可能かどうかを確認したい なのか、
ログイン後に管理者専用の画面に遷移するか確認したい なのか、
ログインした記録がきちんと残るか確認したい なのか。
これだけでも、自分が確認しなければならないことって変わってきますよね?
言われたことをただやるのではなく、常に背景を想像することが、まずは自分で考えることの一歩です。
2については、1と少し似ています。
仮説を立てる、ということが自分の頭で考える必要のある部分です。
仮説を立てることで、作業のゴールが明確化され作業効率も上がります。
ただし、間違った仮説をひたすらに行うのは時間の無駄なので、
仮説を立てて、上司に確認をしてから作業に臨みましょう。
3については、自分が納得するまで理解を深める、ということです。
上司の指示を聞いて何とな〜くわかった気がして、いざ作業に臨んでみたら、どうやるかわからない…
となったことがある人はかなり多いと思います。
その理由は、作業の内容を理解できていないからです。
指示を聞いて、作業の概要がわかったところで、考えることを放棄しています。
(私も最初の頃はよくありました)
作業指示は最後まで聞き、作業のスタートからエンドまで具体的に想像できない場合はどこかに不明点があるはずです。
そこを探る、ということも自分の頭で考えることなのです。
以上の3点をまずはやってみてください。